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2006.09.07 辞世の句
戦国・幕末の人たちは、後世の人の心に響く辞世の句を数多く残している。
達観というか諦観というか・・・「死」に対して自分の中にある程度定まった考えを持っていないと、死を前にして辞世の句なんてとても詠めないはず。激動期の人たちの生き様を思うとき、死を意識して生きることって案外大事なのかもね、と思う。
(良くも悪くも今は昔より「死」が身近なものではない。現在のほとんどの日本人は辞世の句なんて詠まないが、その慣習がなくなったのはいつごろからなんだろう)



【戦国、幕末の好きな辞世の句】

「親思う心にまさる親心 今日のおとづれ なんときくらん」
…幕末の賢人・吉田松陰が安政の大獄で斬首された際、親にあてた辞世の句(こんな親子関係でありたいですなぁ)。

「身はたとえ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留めおかまし大和魂」
…松陰が高杉晋作や桂小五郎=後の木戸孝允といった弟子たちにむけた辞世の句。(とにかく熱い!)

「君がため尽くす心は水の泡 消えにし後は澄み渡る空」
人斬り以蔵と恐れられた岡田以蔵辞世の句(最近知った句だが、素晴らしい名句)

「面白き こともなき世を面白く 住みなすものは 心なりけり」
…高杉晋作 辞世の句(座右の銘なり)

「吉野山 風に乱るるもみじ葉は 我が打つ太刀の血煙と見よ」
…吉村虎太郎 辞世の句(カッチョ良い!)

「露(つゆ)と落ち 露と消えぬる我が身かな 浪華(なにわ)のことも 夢のまた夢」
…豊臣秀吉 辞世の句(儚いというか、切ないというか・・・)

「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢まぼろしの如くなり ひとたび生を受け滅せぬもののあるべきか」
…織田信長(その通り!)

「四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一杯の盃」
…上杉謙信 辞世の句(小泉節)

「散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
…細川ガラシャ 辞世の句(意味が分かるようでよう分からんが好き)

「見るべき程の事は全て見つ。今はただ自害せん」
…平知盛 辞世の句(死ぬ前こう言いたい)

「討つ者も 討たるる者も 土器(かわらけ)よ 砕けて後は 元の土くれ」
…三浦道寸 辞世の句(ヤケクソ!)

「よしや身は 蝦夷が島辺に朽ちぬとも 魂は東(あずま)の 君やまもらむ」
…土方歳三 辞世の句(松陰のパクリ?)

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久々に良い本を読んだ。
重松清の「その日のまえに」。

この人の本を読むのは直木賞受賞作「ビタミンF」についで、まだ2冊目だが、重松清の小説はイイ!(自分は本を読むのがかなり遅いほうにも関わらず、ほぼ1日で読んでしまった)

「その日」というのは、自分自身や自分の大切な人が死ぬ日・・・。連作の短編集で、それぞれの物語が非常に良く出来ている。(前の話と後の話が微妙、かつ絶妙に絡んでいたりする)

良い本、良い映画をアレコレ評するほど野暮なことはないので詳しく書かないが、これは人に強くオススメしたい一冊。泣ける本という勧め方は好きではないが、この小説を読んでいるとたびたび涙が溢れ出てしまうはず。(しかも、けっこう考えさせられる)


*良い本というのはタイトルからして、良いモノが多い気がする。「その日のまえに」・・・読みたくなる良いタイトルだと思う。ちなみに、私の中で小説のタイトルとして最高だと思うものは『星々の悲しみ』(宮本輝)。内容も最高です。

最後の一文がシビレル・・・
「もしかしたら、薄命の画家が『星々の悲しみ』の中にはめ込もうとして果たせなかったものを、さらにはこれまで読みふけった百数十篇の小説が、語ろうとしてついに語れなかったところのものを、ぼくはあの瞬間に、かすかに垣間見た気がした」
先日レンタル解禁になった映画「ホテルルワンダ」を早速観た。

民族間の争いにより3ヶ月間で100万人が殺されたというルワンダ虐殺事件で、「ルワンダのシンドラー」と言われた実在の人物、出来事をモデルに描かれた作品。

巷での評価がすこぶる高く、観る前の期待値が高かったためか感想としては「う〜む、そうでもないなぁ」というのが本音だ。

想像力の欠如と言われればそれまでだが、歴史的対立があったとはいえ昨日までは普通に生活していた隣人同士が、ラジオのアジテーションによってナタで虐殺を始めるなんて・・・実際に起こった事件なのだが、正直なところどうも違和感を覚える。

強く感じたことは「無知」ということの恐ろしさ(自戒を込めて)。ギリシャ時代の哲学者ソクラテスは「無知は罪なり」と言ったそうだが、その一言に尽きるような気がする。
「無知」が引き起こす「悲劇」。「貧困」が引き起こす「悲劇」(構図としては「貧困」が「無知」をつくり、「無知」が「罪」をつくる、だ)。


ひるがえって日本。小泉首相の「改革」によってうまれた「格差社会」。今は正直、ピンとこないが今後は一層加速していくと言われる格差。ルワンダとレベル感こそ違うものの、日本は確実に悪い方向に向かっている気がする。

自分はせめて「無知」から遠ざかれるよう頑張りたい(でもそのためには、時間的、経済的余裕が必要ということか・・・嗚呼、自己矛盾)。
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