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「父の詫び状」を読み終え、かごしま近代文学館で開催中の「向田邦子展」に行ってきた。

父の詫び状が素晴らしい随筆だったので、向田邦子とはどんな人ぞやという興味本位で
行ったのだが、向田邦子という人の一端を知ることができるなかなか良い展示だった。

向田邦子は生きていれば80歳という所謂ムカシの人で
生涯独身を通したキャリアウーマンのハシリともいえる人だが、
その生き方、考え方は現代の若者が共感しそうなものも多い。
没後かなりの年月が経っているにもかかわらず、
現在も読み継がれている理由が分かる気がした。

展示会場で売っていた著者最後の随筆集「夜中の薔薇」を購入し、現在読書中。
これも面白い。

山本夏彦に「突然あらわれてほとんど名人である」と
云わしめた向田邦子の文章。
いまさらながら、好きになりそうです。


詠み人知らず、値段知らず、ただ自分が好きかどうか
ただ身の回りにあることで、毎日が楽しいかどうか、
本当はそれでいいのだなぁと思えてくる。
――「眼が合う」


牛は生まれた時から諦めている。
人は、叶わぬと知りながら希望を持ち、生に執着しながら死んでゆく。
牛を食べる人間の方が、食われる牛より怯えた顔をして死んでゆくのである。
――「牛の首」




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